ワイワイブログ

畢竟独自の見解

「結論の妥当性」についてのメモ

※以下、見えにくい前提がちょいちょいあります

 

「法解釈においては、結論の妥当性に注意を払わなくてはならない。」

 

「法は道徳から独立して真正に実在する、ある一つの価値領域・規範領域」(安藤馨「メタ倫理学と法概念論」)であるとすれば、ここでの「結論の妥当性」とは、法適用後の世界の事態に対する仮定的な道徳的評価を意味しないように思われる。なぜならここでは、結論が妥当ではない法解釈はそもそもそのような法解釈は誤りである(すくなくとも正しいとは言えない)ことが含意されているように思われるからである。

 

そうではなく、ここでの「結論の妥当性」とは、真正に実在する法規範を我々が認知する、その認知が正しいかどうかを評価する「検証」のための道具的概念ということができる。

ただし、我々によって認知されようとするところの法命題の真理値は法外在的な道徳によっては何ら左右されない(排除的法実証主義)ため、ここでなされるのは法それ自体に内在する非道徳的な徳性、すなわち一般性や明晰性といった法的徳性に合致した認知であるのかという検証(に留まるもの)である。(法的徳性に合致しない認知であればそれはそもそも−有徳なはずの−法を正しく認知したとはいえないと評価することができる。)

 

こんな感じかな?適当やけど少なくともわいにとっては認識的に正当です。

 

 

追記: ちなみにロン・フラーの挙げる法内在道徳は①一般性②事前公布③遡及法の禁止④明晰性⑤無矛盾性⑥実行可能性⑦安定性⑧公権力行使との合致 である。

 

追記の追記:徳性を備えていない法の存在も当然想定できるが、その場合の法の解釈において「結論が妥当」かどうかがマジに問題になるとは思われず、解釈方法への批判というよりは直接法自体への法的な又は道徳的な批判として問題は顕在化するだろう。

蟻川恒正『尊厳と身分』かっこいい文章紹介

え~こんにちは。今回は蟻川恒正『尊厳と身分‐憲法的思惟と「日本」という問題‐』がいかに最高であるかについてレビューしようかと思ったのですが、めんどくさくなってしまったのでやめます。

 

ところで蟻川先生は『憲法的思惟‐アメリカ憲法における「自然」と「知識」‐』という修論?助手論?も以前出版しておりまして、この『尊厳と身分』と一緒に復刊されるまではえげつないプレミアがついてたんですよね(密林で三万くらい)。

わいは地元の本屋にてこのプレミア版の憲法的思惟を見つけ定価で即買い、すぐさまツイッターの人に1万円で売りさばくという最悪なことをしたことがあります。尊厳も身分もあったもんじゃないですね。よろしくお願いします。

 

t.co

 

尊厳と身分――憲法的思惟と「日本」という問題

尊厳と身分――憲法的思惟と「日本」という問題

 

 

 「個人の尊厳」をテーマとする12本の論考が収録されているのですが、一通り読んだところ一番好きだったやつは『「命令」と「強制」の間‐最高裁判例に潜在する「個人の尊厳」‐』です。これは謝罪広告判決の入江意見にフォーカスしたものですので、みなさんにおかれましては判決原文をお手元にご用意いただければと思います。

今回は上記論考内でハチャメチャにかっこいい文章を発見したので、それを皆さんに紹介したいと思った次第です。若干長いですが以下に引用します。

 入江意見は、「良心による倫理的判断」という語、あるいは、「倫理的判断」ないし「倫理的の判断」の語を繰り返し使用しているが、それらの後に入江裁判官が託した意味は、「匹夫の志」の警句が象徴する通り、誰も奪うことができないものであるということである。その窮極の含意は、当該個人当人によってもそれは奪うことができないという点にある。

 自分を誤魔化すことが、ときに、人にはある。自らの良心を偽る瞬間といってもよい。それを入江意見は許さないのである。

 入江意見は、被告人(上告人)に謝罪広告を命ずる「本件判決は上告人の任意の履行をまつ外は、その内容を実現させることのできないもの」であると言い、「従つて上告人は本件判決により強制的に謝罪広告を新聞紙へ掲載せしめられることにはならない」と言う。これは、裁判所の判決を受けた被告が判決に従わなくともよく、実際、従わないことができるということである。だが、「個人が善悪について何らかの倫理的判断を内心に抱懐している」場合には、自らの判断に反する判断を表明するよう国家から命じられても従う必要はないとする入江意見の意味するところは、もっと根源的である。入江意見に直截の言明はないけれども、そのような場合には判決に従ってはいけないというまでの底意が窺われるのである。誰にも奪うことのできない「良心による倫理的判断」である限り、当人自身によってもそれを奪うことはできないということを、入江裁判官は、誰よりも自覚していたと思われる。そうである以上、事は、単に判決による命令に従わなくともよいということではない。判決に抗する覚悟があるや否やが問われているのである。その覚悟のない者は、心ならずも判決の命令に屈することになるとしても、「強制」執行が予定されないとされる以上、被告は「自発」的に謝罪したという効果が発生することに耐えなければならない。「自発」的謝罪であるのだから、謝罪広告を命じても違憲でないのは当然であろう。

 入江裁判官のこのような構想は、何に起因するものであろうか。私が思うに、それは、「良心による倫理的判断」に関しては、たとえ国家が個人に対し命令をもって自ら(国家)に従うよう求めてきた場合であっても、最後的責任を負うのはどこまでも当の個人でなければならないとする峻烈な信念である。…(p221~223)

 内容については論文を実際に全部読んでもらうとして、わいのおすすめポイントを紹介します。

「自分を誤魔化すことが、ときに、人にはある。」←これ

読点、読点の使い方が…なんてかっこいい…

特に、二つめの読点ですね。

「自分を誤魔化すことが、ときに人にはある。」

でもまあ文章としてはいいですし、

「ときに、自分を誤魔化すことが人にはある。」

でもいいでしょう。でもかっこよさポイントは大幅にダウンしてしまいます。

そうではなく、「自分を誤魔化すことが、ときに、人にはある。」これですよ。

これから蟻川先生のことは読点の魔術師と呼んでいきたいと思います。

 

 

いや、ちょっとまってくれ、いま気付いたのですが、これは読点の使い方ではなく、「ときに」の使い方なのではないだろうか。英語で言うsometimesですか。あ~~~そうやな、英語的挿入方法やな、これはそうやな、あれ、英語でよく意味わからんと思っているhoweverを間に挟むやつでんがな。

 

ともあれ、みなさんもぜひ、本書を手に取ってみてください。おすすめです。

 

サムタイムズ蟻川

ミャンマー滞在記#8

【2月17&18日

パガンにいくためインターン先の業務時間が終了してすぐに車で夜行バス発着場へ向かった。夜の8時半出発だったんだけど、渋滞がひどくて2時間以上前に向かわないと!みたいな感じだった

f:id:godblessme0:20170221185210j:plainこれが乗車したバス。飲み物とかゲーム・音楽等できるテレビが各座席についててやべえくっそ快適やんけこれで1500円くらい?やすっとか思ってたのですが、死ぬほど寒かった。一生乗りたくない(帰りの便でもこれに乗り、熱を出して無事死亡していました。今ようやく回復しこれを書いています)

 

途中20分くらいのパーキング休憩をはさんで午前四時すぎにパガン到着。エリア内に入るために外国人は2000円くらい払わないといけない。資本主義を感じる(?)

一緒に行ったミャンマー人の友人から聞いた話によると、ミャンマーにはカーストっぽい考えが未だ残っていて、パガンの現地人?というかindeginousな人はパガン内のパゴダに奉仕するservantとして、3K的な仕事にしかつくことが出来ないらしい。なので、泊まったホテルで働いているような人は全てパガン外から来た人らしい。なんだかねえ。

 

ともあれ、ホテルに到着後すぐさま電動バイクをレンタルし、朝日を見に行くべく近くのパゴダへ向かった。電動バイクめっちゃおもろい、全然音がしないし

f:id:godblessme0:20170221185308j:plain朝日に合わせて気球が飛んでいてめちゃくちゃきれいだった。なお気球はだいぶ前から事前予約が必須らしく泣く泣くあきらめた

 

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これは朝ごはん。五人でいったのだけど多すぎるやろ…と思ったら食べた分だけ支払うシステムらしい。残した分はどうなるんだ…でてきた分は…?いや、考えるのはやめよう

というかね、ここで愚痴らせてもらうとミャンマーの飯に完璧に飽きました。お米がおいしくないし油がやばすぎる あと調整豆乳が飲みたい。日本に帰ったら3つくらい一気に飲んじゃおうかな

バガン見どころ | 心のふるさと~いとしのミャンマーへの旅

このブログに紹介があるのだけど、朝日を見るためにのぼったパゴダの名前はシュエ・レイトゥ寺院っぽい。紹介されてる場所のうち3分の2は行ったようです

 

途中なにしたか忘れたけど、とりあえずナッ信仰の聖地とされるポッパ山に向かった。タクシーで一時間くらい?まあまあ遠かった てかナッ信仰ってなんだよ ナッって

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ラピュタっぽくてかっこよかったです。登ったのですが詳しい写真は帰国後に 

登るには裸足になって階段をハチャメチャにあがる必要があるんですが、お供え用の花とかを売りつけてくる女の人たちのしつこさが尋常じゃない。無視してもめっちゃついてくる。あれはまいった あとポッパ山はサルが大量に住み着いており、そのサルにあげる豆も売りつけてくる サル本当に多くてマジで怖い。油断してると後ろから荷物を奪いに来るレベル(ガチ)

登り終わったあと下のほうでは白人の女の人が買ったばかりのバナナを奪われかけてめちゃくちゃ叫ぶのを目の前でみて爆笑してしまった

 

 

帰りはさっきのブログに紹介があるけど、道の途中にあるヤシ製品が売ってるサービスエリア的な(?)ところに立ち寄ってヤシの実で作った酒を飲まされた あまりおいしくはなかった

f:id:godblessme0:20170221210645j:plainただまあサービスエリア的といっても日本みたいなそれを思い浮かべてはいけない。木で作られた茅葺きの建物で壁はない。周りはほぼほぼ砂漠です。

 

なんかほかにも色々あったような気がするがとりあえずついてから一日はこんなもん

ミャンマー滞在記#7

【2月14日】

とくに書くことがない。ミャンマー法のリサーチがめちゃ大変だったというくらい

まじでミャンマーは法律の体系がわかりづらすぎて透明性に欠けると思う 

夜はインターン先が入っているビル内の日本人会に参加させてもらった。

https://www.facebook.com/Bulgogi-Brothers-Myanmar-583687631751829/

プルコギブラザーズとかいうご機嫌な名前のお店。このFBの投稿に、天井に風船をたくさん敷き詰めたバレンタインデー用の部屋の写真があるんですが、その隣の部屋でした。我々「隣の部屋見た?やばいんやけど」「見てきました、なんすかあれ」

マッコリをなぜか初めて飲んだ。ミャンマーでマッコリを初めてのむことになるとは

 

【2月15日】

いつもインタ―ン先に歩いて行く時に映画館のそばを通るんですが、いまミャンマーの映画館ではリングが上映しているようです。古くない???

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まあわたくしはホラーが無理なので見たことないのですが

 

週末のパガン行きの詳細な計画を聞いたんですが、金曜夜業務終了後すぐ夜行バスに乗って行き、月曜朝6時半に帰ってきて即業務に向かう形になるようです。地獄かな?

楽しみです

ミャンマー滞在記#6

【2月11日&12日】

土曜は近くのアウンサンマーケットとかいうところにブラブラしに行った。

www.tripadvisor.jp

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お土産をもう買ってもよかったんだけど今買うとかさばるからやめといた

っていうかおなじような店が多いしなんか雰囲気がいまいち良くない。そこらへんの露店でなんか買ったほうがオモロイ気がする。

さっきミャンマー人のコウォーカーに言ったら「あっちは高えからやめとき」って言われたから結果オーライ。ただ日本語しゃべるやつにしつこくセールスされて若干買ってしまった節はあります。

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なんか小さいパゴダとかにも行ってみたんだけどあんまりおもしろいくないのでカット。

まあこれは土曜日の出来事。日曜はおなかを壊して無事死亡していました。すごくなれなかった(#2参照)。

 

【2月13日】

インターン業務後にみんなでレストランに行った。

www.tripadvisor.jp

お店の解放感が尋常じゃなかった。というか今日昼も日本食食べたわ。焼き鳥丼。ミャンマー感が皆無です

明日はインターン先が入ってるビル内での日本人会があるらしい

 

今週の土日にパガンに連れてってもらえることになった 最高 

まさにパガンに行くと知って破顔 なんでもないです

life-traveller.com

きくところによるとこれが最高らしい 早くこれに乗って風になりたい パガンの風に・・・

ミャンマー滞在記#5

【2月10日】

ほろ酔い気味。とりあえず昼はビビンバ食べました

ラオス会に行ってきた。まじやばかった ここで言えることがマジでほとんどない

とりあえずラオスはいいとこらしいです あとカンボジアは狂ってる国だって

 

明日はハチャメチャに寝れる それだけで最高

明日何するか全然決めてないな でっかいモールとかに行ってお土産どういうのがあるか見たりしようかな

載せる写真を撮ってないし頭が働かない 知的財産の話をします

成文法は著作権法しかなくて商標・意匠・特許とかはないんだけど、コモンロー上の権利により保護される可能性があります 特許とかで登録するじゃないですか あれみたいな感じでミャンマーも自分の商標とかを登録する制度があるんですよね まあそれによって実体的な法律効果が生じるわけではないんですけど、コモンロー上の原則として先使用主義がとられているので、the fact of prior use を証明する事実として使用できるという効果があるらしい あと新聞に広告を載せることもそのような証明のための事実として有用になる

知的財産の話は面白くて理解しやすいんだけど、foreign investment の話はマジでしぬほど込み入っているのでまた今度

ミャンマー滞在記#4

【2月9日】

4日も滞在するともう全てに慣れてきた。ヤンゴンは俺のホームタウン ヤンゴンをレペゼンしようかな。

この時期のヤンゴンは一番過ごしやすいらしい。暑すぎもせず湿気もないのですごく良い。神戸がヤンゴンになってほしい ただちょっと変なにおいはする

お昼はタイのカオマンガイみたいなチキンライスを食べた。写真は撮り忘れた。注文すると子供が4人くらい立ち上がってババッと作り始めて「オッ児童労働」と思った。味は普通だった。

 

 

そんなことより今日はインターン終わってシェエダゴンパゴダに行ってみた。ホステルの従業員にタクシー呼んでやと頼んだら目の前まで連れてきてくれてめっちゃよかった。2500チャット(200円くらい)でした

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これが入口。かっこいい 裸足にならないといけないんですけど、靴は右側にあるカウンターで預かってくれます。一応タダなんすけどドネーションは求められたのでちょっとあげた

中に入ると廊下と階段がずーっと続いてて、それを過ぎるとでかいパゴダがあります。

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みんな座って熱心にお祈りしています。宗教ってすごいですね(無関心)

塔のもうちょっと上のほうにも登れるっぽいんですけど、外国人と女性、18歳未満は禁止されてた。残念

周りにいろいろ建物が建っていてその中の仏像を数えたら45935284502986個くらい行きそうなレベルだった 気持ち悪かった アッラーは偉大なり!って叫ぼうかと思った

f:id:godblessme0:20170210000142j:plainお前うしろのネオンなんやねん感あります(こういうネオンめっちゃある)おもしろすぎるやろ

外人は入場料とられます。8000チャットだから700円くらいかな まあこんなもんでしょ

色々うろうろ回って飽きてきたところで退散しました。

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タクシーで帰ろうと前にいたおっちゃんに声かけて止めてある車に行ったら鍵が開けられずに2分くらい待たされた。おっちゃん、俺が違うところに行かないかとめっちゃ焦ってるのが伝わってきてオモシロかった。結局車を間違えていて二人で爆笑した

まあこんな感じ