ワイワイブログ

畢竟独自の見解

ミャンマー滞在記#5

【2月10日】

ほろ酔い気味。とりあえず昼はビビンバ食べました

ラオス会に行ってきた。まじやばかった ここで言えることがマジでほとんどない

とりあえずラオスはいいとこらしいです あとカンボジアは狂ってる国だって

 

明日はハチャメチャに寝れる それだけで最高

明日何するか全然決めてないな でっかいモールとかに行ってお土産どういうのがあるか見たりしようかな

載せる写真を撮ってないし頭が働かない 知的財産の話をします

成文法は著作権法しかなくて商標・意匠・特許とかはないんだけど、コモンロー上の権利により保護される可能性があります 特許とかで登録するじゃないですか あれみたいな感じでミャンマーも自分の商標とかを登録する制度があるんですよね まあそれによって実体的な法律効果が生じるわけではないんですけど、コモンロー上の原則として先使用主義がとられているので、the fact of prior use を証明する事実として使用できるという効果があるらしい あと新聞に広告を載せることもそのような証明のための事実として有用になる

知的財産の話は面白くて理解しやすいんだけど、foreign investment の話はマジでしぬほど込み入っているのでまた今度

ミャンマー滞在記#4

【2月9日】

4日も滞在するともう全てに慣れてきた。ヤンゴンは俺のホームタウン ヤンゴンをレペゼンしようかな。

この時期のヤンゴンは一番過ごしやすいらしい。暑すぎもせず湿気もないのですごく良い。神戸がヤンゴンになってほしい ただちょっと変なにおいはする

お昼はタイのカオマンガイみたいなチキンライスを食べた。写真は撮り忘れた。注文すると子供が4人くらい立ち上がってババッと作り始めて「オッ児童労働」と思った。味は普通だった。

 

 

そんなことより今日はインターン終わってシェエダゴンパゴダに行ってみた。ホステルの従業員にタクシー呼んでやと頼んだら目の前まで連れてきてくれてめっちゃよかった。2500チャット(200円くらい)でした

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これが入口。かっこいい 裸足にならないといけないんですけど、靴は右側にあるカウンターで預かってくれます。一応タダなんすけどドネーションは求められたのでちょっとあげた

中に入ると廊下と階段がずーっと続いてて、それを過ぎるとでかいパゴダがあります。

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みんな座って熱心にお祈りしています。宗教ってすごいですね(無関心)

塔のもうちょっと上のほうにも登れるっぽいんですけど、外国人と女性、18歳未満は禁止されてた。残念

周りにいろいろ建物が建っていてその中の仏像を数えたら45935284502986個くらい行きそうなレベルだった 気持ち悪かった アッラーは偉大なり!って叫ぼうかと思った

f:id:godblessme0:20170210000142j:plainお前うしろのネオンなんやねん感あります(こういうネオンめっちゃある)おもしろすぎるやろ

外人は入場料とられます。8000チャットだから700円くらいかな まあこんなもんでしょ

色々うろうろ回って飽きてきたところで退散しました。

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タクシーで帰ろうと前にいたおっちゃんに声かけて止めてある車に行ったら鍵が開けられずに2分くらい待たされた。おっちゃん、俺が違うところに行かないかとめっちゃ焦ってるのが伝わってきてオモシロかった。結局車を間違えていて二人で爆笑した

まあこんな感じ

ミャンマー渡航記#3

【2月8日】

日中はマジで拘束されっぱなしなのでいまいちミャンマー感のあることが書けない。

ただ着実にミャンマーの法律に詳しくなってはいるはずなのでまあいいでしょう。(よくない)

そこでひとつ耳よりミャンマー法情報をお教えします。

ミャンマーでは知的財産の保護基盤が整っておらず、成文法としてあるのは著作権法のみです。特許法もあったのですが発行されないまま廃案になってしまっているのでありません。ただミャンマーもTRIPS協定の履行義務を負っているので制定作業は進んでいるはずな 

意外と長くなりそうなのでやめます。

 

お昼は最近できたというラーメン屋さんに連れてってもらいました。

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値段はだいたい日本でラーメン食べるのとおんなじくらいだったので現地の人にとっては少しお高いかもしれません。味はおいしかったです。あとキレイ。

 

インターン先では毎日南国感のあるものを食べさせられます。昨日はパパイヤ、今日はバナナでした。

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これはラペット―という食べ物らしい。ナッツ、ニンニクスライスを揚げたやつ、トマト、お茶の葉っぱなどを混ぜたやつらしい。結構スパイシー。

お茶の葉っぱを食べるのははじめてだなあ

 

話は変わりますが、ぼくが滞在しているヤンゴンはけっこう治安よく感じます。比較的都会だからかもしれないしぼくの周りだけかもしれませんが、全然危険は感じません。なんだろう、交通とかはめちゃめちゃ荒くてまあ東南アジアってこんなもんじゃね感はあるんですが、人が穏やかな印象。ハチャメチャに仏教国っていうのは関係あるんだろうか。 まあでも最近お坊さんがハチャメチャに覚せい剤持っててつかまってたしあんま関係ないかも知らん。いや、というか一般化するのはやめよう。

 

なぜか知らないけど金曜日にラオス会に呼ばれていくことになった。ちょっとミャンマーに行ってみた学生がヤンゴンラオス会に出席ってなに?

ただ奇跡的にラオスの裁判官やってる知り合いがいるためゆかりがあるといって良いのかもしれない。楽しみです。

 

今はホステルの一階でビール飲みながらこれ書いてる。書き終わったら信託法入門に戻ろうかな

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ミャンマー渡航記#2

ヤンゴンについたらすぐインターン先に行ってまあ色々やって夜。コンプラもあるしインターン先でのことは書きません。

夜はインターン先の人と地元感あるごはんを食べに行った。

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ミャンマービールは結構ウマイ。安いしいいね。カレーみたいなやつは実はカレーではなく厳密には肉の油煮スパイス仕立て的な感じらしい。味はカレーです。

ミャンマーでは二週間以内におなか壊さなかったらすごいらしい。すごくなろうかな

 

食べ終わったら泊まるホステルに行きチェックイン。

www.booking.com

ここなんですけどかなりお勧め。安いけどきれいだし速いWiFiもある。あと日本のコンセントの形がそのまま使えます。

一階はイイカンジだし夜になったらここで食事も頼める。聞くところによるとクリーニングも頼めるらしい。今度試してみよう。アッ、スタッフみんな英語通じて最高。ここまでほめるとスコットからお金をもらっていいのではないかという気がしてきた 

デメリットを書いておくとまあシャワーとかが共用なとこかな。まあ安いんだしデメリットというほどではない

一日目はこんな感じ。

【2月7日】

インターン先に行く前に近くのスーレーパゴダに歩いて行ってみた。

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ギラギラしてていいですね。中に入ろうかと思ってたけど靴下まで脱がないといけないのでなんかだるくなって近くまで行って外から見物して終わった。日中は動けないので週末もっと大きなパゴダに行ってみようと思ってる

 

ところで自分はスラックスに白シャツだからまあまあミャンマーでは目立つ。

ミャンマーは男女問わず結構長いターバンみたいなんをスカートみたく腰に巻いてるスタイルが主流なようです。女の人はタナカっていう木を摺ったパウダーをほっぺに塗ってるのが多いですね。画像をはるのがめんどいんで調べてみてください。

 

日中はまあインターンで、終わったら夜。今日はインターン先の人が忙しくて一人になってしまった。夜ご飯どうしようかなと思って、近くの食堂にでも行こうかと思ったんだけど四食連続くらいでミャンマー料理食べてたのでまあええわとなってホテルのちかくにあったバカでかいケンタッキーに行ってみた セットが300円くらいで安い。あとドアを店員があけてくれるのでなんかリッチ感がある 外では路上で地元の人たちがごったがえしながらなんか食べてる

ホテルに戻ってやっぱおなかが物足りなかったので食事をオーダーしてみた

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これで2500チャット(ミャンマーの通貨はチャットkyat。おもしろ)。だいたい200円ちょい

これを食べ終わって暇になったのでスプライト飲みながらこのブログを書いてるという感じです。

 

 

 

ミャンマー渡航記#1

基本的に夜ヒマなので渡航記を書くことにしました。まあ外に繰り出してもいいんですけどまあまあ長くいるし一人だし急がんくてもいいよね。

【2月6日】

2月6日に出発だったんですけど、さすがエアアジア、深夜0時10分発(?!)の便だったので実質2月5日出発。その日は民法のレポート(中間試験を受けていないので代替措置。即時取得の鬼と呼んでほしい。)の提出期限だったので前日から慌てて徹夜で泣きながらなんとか終わらせました。

 

レポート終わって家で一時間半くらい寝た後に前日慌てて予約していた散髪に行った。事務所訪問が続くので長いとアレだからと思って。

髪を切り終わったら前日慌てて買ったスーツを受け取りに三宮に。すぐ家に戻って荷物とってまた三宮に戻りリムジンバスで関空へ。このリムジンバスの存在、大学の事務の人に教えてもらったんですけどめちゃめちゃ便利。知らなかったらわけわからん電車とかで関空に向かう羽目になっていたかもしれない。

 

関空はデカイ。吹き抜けが4階ぶち抜いているところがいいですね。あとはマックの広告だけやたら目立つ。とりあえず牛丼を食べておいた。

バンコク経由の便だったのでタイ人に囲まれつつチェックインを済ませ出国。

余裕をかますべく

 なかのプロントでビールを飲みました。周りは白人のおっさんと調子乗った若者の団体ばかりだった。白人のおっさんと調子乗った若者とムーミントロールはプロントでビールをのみがち

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髪を下にひいているのがいい感じにださくていいですね。

ミャンマー語の一つでも覚えようかと思って地球の歩き方についてるサバイバル用語を見てたんですけど、現地語で話しかけたら現地語で返ってくるので意味ないですよね。英語で十分。ミンガラーバー(こんにちは)だけ覚えた。

 

機内ではまあ特に何もなかった。「エアアジアは機内がめっちゃ寒くて毛布の有料貸出で金を巻き上げる極悪企業」みたいなよくわからん偏見があったんですけど別に全然寒くなかった。隣に座ってたタイ人半袖だったし。

 

旅行に行くときはいつも機内で一つの音楽をひたすらリピートするようにしています。そうするとその音楽聞いたときに渡航を思い出すので良いですよ。おすすめ。悩んだ末今回はskrillexのBangarangにしました。

www.youtube.com

まあそのほかは特に何もなくタイに到着、一時間半時間があったんですけどまあ適当にやりすごしました。

f:id:godblessme0:20170207234357j:plainバンコクからヤンゴンへは一時間ちょっとのフライト。近いですね。ここにきて気づいたんですけどエアアジアは100パーセント顔採用です。

 

ヤンゴンに到着。人が多くて入国審査にめちゃめちゃ時間がかかりだるかった。インターン先のミャンマー人スタッフが迎えに来てくれててよかった。

まあとりあえずミャンマーにつくまではこんな感じ。

井田良『講義刑法学各論』宇宙最速レビュー

え~みなさん、お元気でしょうか。わたしは非常に元気です。

なぜならついに(学部二年のころから四年ほど待った)敬愛する井田先生の『講義刑法学各論』をゲットすることができたからです。東京ではおととい?くらいから流通開始したようで、わたしも喜び勇んで昨日学校の生協に行ったらおいてなく、月曜入荷と聞いて「これが首都圏の暴力…」と怨嗟の念を持っておりました。

ロー生イチの井田刑法学ファン(当社調べ)のわたしとしてはいてもたってもいられなかったので、ルミナリエ?とかいうのに向かうカスみたいな人の波をひとり押し分け三宮のジュンク堂に向かい、見事手に入れることができました。ジュンク堂、有能。

 

講義刑法学・各論

講義刑法学・各論

 

 え~それでは宇宙最速レビューをしていきたいと思います(クソ流し読み)。

まず何といってもこの帯のことば、かっこいいですよね。「何のための刑法か。」この問いに対しては、わたしほどのファンともなると

このように、即座に井田先生が言いそうな解答を導き出すことができます。なお、これは畢竟独自の見解ですので、批判・異論は受け付けません。

 

はしがきにおいて印象的なのは、「本書は(誰だってときには訪れたくなる)ファーストフード店ではなく、親元を離れてひとり住まいをする学生に基本的には毎日通ってほしい(料理の腕前はいまひとつで、ときに勘違いもするが、学生の身体と健康のことを第一に考えている、ハートだけは熱いオヤジがいる)定食屋のような存在でありたい。」という文章です。

この文章を読むと、「あ~井田先生、ツイッターでよくマック行く感じ出してるしな」「ファストフードではなくファーストフードと書くのは好印象」「結局よくわからん」という感想が頭を駆け巡りました。同時に、井田先生のチャーミングさを十二分に感じることができ、よかったです(小学生並みの感想)。

また、はしがきでは要約すると「総論では攻めすぎたから、各論は自重するね☆」と書いていたので、わたしとしては「オイオイ…やめてクレメンス…」と不安になったのですが、内容を見るとその不安は杞憂に終わったようです。

 

宇宙最速レビューを目指すためマジ流し読みしかしていないのですが、感動したのはその形式面にあります(はよ内容に入れ)。というのは、中身のデザイン?スタイル?が総論と一緒で、非常に格調高く、見やすいのです。わたしは総論のデザインが非常に好きで、各論でもそのなじみのあるデザインが継承されていてよかったです。

あと、形式面でいえば、井田総論は脚注が非常に充実しているという特徴があり(当社調べ)、各論でも類を見ない脚注の充実度となっています。リファーされている文献は基本書にとどまらず、島田法教連載や(ここでわたしは号泣)法学以外の人文書、そして薮中助教が2015年に提出した博士論文!(p50脚注17)と多岐にわたります。これはすごい。

 

肝心の内容ですが、わたしが気になって真っ先にみたのは「盗品等に関する罪(p327~)」です。井田先生の黄色い各論では物的庇護説をとることが明示されていなかったのですが、本書では物的庇護説を全面に押し出しており、物的庇護説を提唱された井田先生の論文に感動を覚えたことのあるわたしはメチャ興奮しました(クソキモい)。

ただ、はしがきにもあったように各論は自重し学習の便宜を図るということにも配慮されており、通説・判例の解説も厚く、独自色を出す箇所は分離されているので混乱することはないと思います(判例のリファーもめっちゃおおいと感じました)。

ほかに流し読みした段階でおもしろいなあと思った場所は、自殺関与罪の説明での「有効な同意の限界と殺人の実行行為性の限界とは一致すると考えなくてはならない。」(p36脚注29)とされている箇所と、性的自由に関する罪の説明での「身体的内密領域を侵害しようとする性的行為からの防御権という意味での性的自己決定権」(p106)とされている箇所です(ここでは性的自由に関する罪の説明での~…と書きましたが、実際には「第1編第1部第5章身体的内密領域に対する罪」という章立てになっています!)。

井田先生はたしか最近出たなんかの記念論文集で殺人罪自殺関与罪の区別についての論文を書かれていたような気がしますが(うろ覚えかつ未確認)、この見解にかんすることなんでしょうか。まあいいや。

 

とりあえずのレビューはこんなもんでしょうか。詳しく突っ込んだレビューはまた今度したいと思います。

ともあれ、総括としましては充実かつ重厚な基本書に仕上がっているという印象で、全国のロースクール生はその手に持っている基本刑法の代わりに本書を買うと良いと思います。

 

それではさいごに、オモロイと思った箇所を引用して終わりたいと思います。

爆発物取締罰則 爆取(バクトリ)と略して呼ばれることもある。(p370) 

 

メモ

何か役に立つというわけではないですが、明確に言語化された文章を見なかったので一応のメモ。

 

S51決定の枠組みのうち任意処分の限界についての判示「必要性・緊急性等も考慮したうえ~…」という部分は、刑訴法§197Ⅰ本文「必要」文言の敷衍。このうち「等」の部分に入りうるのが、写真撮影・ビデオ撮影についての判決にみられる、「方法の一般的妥当性」つまり「手段の相当性」の考慮(イメージとしては正当防衛の緩やかな相当性判断)。

すなわち、方法適合性という意味での比較が、「被侵害法益の質・程度vs「必要」(法§197Ⅰ本文)」というS51決定の示した(憲法13条・31条に基づく)比例原則による大枠の統制の中にビルトインされている。