ワイワイブログ

畢竟独自の見解

最近読んだ本紹介

え〜〜〜〜〜〜こんばんは。

当ブログはこれまでわけのわからないテーマの内容しか書いておらず,普通の良い子のみんなを完全に置いてけぼりにしていたことは言うまでもありません。

 

実のところわたくしこのような現状を深く憂慮しておりまして(なぜ?),ちょっと雰囲気を変えて読んだ本紹介なぞをしようかなとそういうことであります。

これをルーティーンにすれば積ん読もいっぱい消化できるしね。 

 

僕は基本的にこれまでの人生でお金とか税金とかそういうのに全然興味がなくって,まあ大丈夫でしょ,みんな知ってるふうだし,いざとなればちょちょいのちょいでしょ,というか働き始めたらみんな必要に迫られて知ることになるのよ,そういうものなのよ,とか思ってて。修習がはじまったとたんみんなが税金がどうだ,雑所得がどうとか領収書がどうとか言い始めたのをひとり苦々しく思っていたのでした。まあこの辺の僕の態度は知っている人は知っているだろうけれど・・・

気づけば働き始めてて,ぼんやりしてたらあっというまに一年たっていました。確定申告?とかいう謎イベントも何が何だかわからないけど雰囲気でこなしはしましたが,マジのガチでよくわかってないし,税金ってなに?お金って?積立ニーサ?イデコ??????インデックス投資??????????

大学のころの甘い目論見がはずれ,不安で胸が張り裂けそうになりつつ助けを求め博多駅前の紀伊国屋で購入したのがこの本。

 こう言う類の本にありがちなのが,誰でもわかる!とか基礎から!とかいいながらも「は?サラッと当たり前に使ってるけどそれの意味がわからないんだが?なめるなよ」ってなることですよね。初心者の気持ちを忘れてるくせに初心者向けの本を書く奴は本当にふざけてると思います。

その点この本はまじで最高で,マジのガチで基礎から教えてくれて,読みながら「ふわ〜助かった〜〜〜。あ,そうそうこれも知らないまま生きてきたなあ〜ハァ〜助かった助かった」となり,助かりすぎてチャゲアンドタスカになりました(?)。

 ただ,外で読むのはちょっと恥ずかしいのであり(失礼),普段買った本にはカバーをつけないのですが,この本に関しては「カバーいりますか?」「あ,お願いします(照)」っつってバスの中とかでよく読んでました。

まあこれを読んでも積立ニーサとかインデックス投資とかはわからなかったわけですが(範囲外),基礎の基礎を知ることができてとても嬉しい気持ちです。長年心の片隅に抱えていた不安が取り除かれたようです。

仮に僕のような人がいれば,絶対におすすめできる本です。こっそり買って読みましょう。

 

 

 川上未映子のエッセーとかは基本的にすでにだいたい全部購入していて家にはあるのですが積ん読になっているのが多いです。

最近は時間もできたのでパリッと読んでみたのがこれ。やっぱりいいですね。心が落ち着きます。

ロースクールの時は同級生の強烈な関西弁にアテられた結果,関西弁混じりの川上未映子のエッセーを読むと脳内で同級生の発言に置き換えられてしまうという重篤な症状に悩まされたため,読むことを諦めてしまったという苦い過去もあります。

久々に読んでみると,このエッセーは関西弁が強調されていなかったので,症状のフラッシュバックも起きませんでした。

連載のテーマ上,食事に関するエッセーが割と多めだったのだけど,個人的には川上未映子はもう少しだけ重めのテーマについて読みたい。「わたしであり、あなたでなくちゃ」なぞは本当に勇気付けられます。

「なにとも比較できないなにか。誰かにとやかく言われようのないなにか。学校や職場以外の場所にこそ、仕事や人間関係以外のものにこそ、自分にとって素晴らしいものがあるという自信をもつこと。もしいまそれがなければ、いろんな場所やものに触れて、そう思えるものを見つけること。いまの自分の現実だけが現実ではないと知ること。世界に角度をつけること。本でも映画でも、信頼する誰かと昔に交わした言葉でもなんでもいい。それは自分の殻に閉じこもってまわりを見ないようにすることとはまったく違って、なにかひとつ、誰にもわかってもらえない自分だけの大事なものを見つけることが、明日また、学校や職場で頑張るためのちからになると思うのだ。」

この文章,ちょっと違うけど,僕の中でのオールタイムベストの映画であるthe secret life of walter mittyで引用されるフレーズを想起する。

To see the world,
Things dangerous to come to,
To see behind walls,
To draw closer,
To find each other and to feel.
That is the purpose of life.

 あとは,「一九九〇年のジョバンニ」なんかも個人的にはめちゃくちゃ好きなんだけど,これは安心毛布を買って読んでください。読んだ人にだけどこをどう良いと感じたのか教えます。

 

 近年個人的には小説とかよりノンフィクションルポとか紀行記を読むほうが好きで,最近では若林の『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』を読んでキューバ行きて〜って思ったりしていました。(ただし,時折はいってくる新自由主義がどう〜とかいう文章はガチでやめてほしいと思った)

『ルポ川崎』なんかもその地域のことを知りたくって読みました。やっぱりこういうアングラな話は沖縄と比較しながら読んじゃいますね。

「地元」の上下関係からの離脱の話であったり,多文化が入り混じっていてレイシャルな問題がすぐそばにあることなんかはホントそうなんだよね,川崎ではこういう形で顕れてるんだ,って感じ。

連載していた都合もあって川崎出身のBAD HOPメンバーの生い立ちからリアルに迫る文章が多かったですね。これを読むまで恥ずかしながらBAD HOPについてはあまり知らなくって,ユーチューブでVICEのやつを見たことがあったくらいでしたが,これ読んだ後にはiTunesでアルバムダウンロードしました。割と良いのでみんなも聴きましょう。(ルポ川崎も読みましょう)

 

ひとまずこの辺で。